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2013年01月05日

五年前の奇跡 台中のおばあちゃん

2012-2013の年越しで5年振りに台湾を訪問した。

5年前にはブログに書かなかった内容を、2011年に『第4弾100人100旅』っていう本を書くプロジェクトに参加した時に執筆した。

今回の旅、5年後の話の前にあの時のことを綴った執筆内容を公開することにした。

以下、『地球に恋した旅人たち 大地編』のおばあちゃんの原文そのまま↓



会社の夏休みを利用して、ただ航空券が一番安いからってだけの理由で行くことにした4泊5日の台湾一人旅。

台北に降り立ち、台南、高雄と駆け足で観光した後、台中へ行った。

まず大きな大仏が有名な宝覚寺へ向かった。

中には東大寺の奈良の大仏と比べてもビックリするぐらい大きな微笑ましい表情の台中大仏が鎮座していた。

でも、 宝覚寺の本堂とかは全て改築中やって入られへんかった。

ほんで建物の中を覗いてると一人のおばあちゃんが「日本人ですか?」 と上手な日本語で話し掛けてきた。

それから、宝覚寺で働く人が集まる、寺の中の厨房でお昼ご飯をご馳走してくれるという話になった。

おばあちゃんについて行くと、大きな円卓にたくさんの料理が並べられた。

初めて食べる現地料理やビーフンなどが俺一人のために何品も出されている。

でも好き嫌いの多い俺は、現地料理がちょっと苦手で日本のと味の変わらない薩摩芋の天ぷらがおいしくてそればっかり食べていた。

ほんじゃぁ「これが好きなんやね。」と皿に残された薩摩芋も全部ビニール袋に入れて、グレープフルーツと一緒に俺のカバンに詰めてくれた。

おばあちゃんとはいろんなことを話した。

「日本人と台湾人は切っても切れない縁なの。戦後60年以上経つけど未だに日本語忘れない。たまにおばあちゃん同士日本語で会話することもあるの。」

「ここにいる他の皆もね、言葉は通じないけど日本人には好意的なの。」

「この宝覚寺の住職達は皆、日本の仏教大学を卒業している。」

「本当はもっといろんな日本人と話したいんだけどツアーで来る日本人に話しかけるとガイドに怒られるの。だからあなたみたいに一人で来る日本人なら話せるの。」

一つ一つの言葉が身に沁みた。

そこへ、住職が来られたので「挨拶しなさい。」と言われた。

俺はご飯を食べている最中で、お箸を持ったまま手を合わせて挨拶してしまった。

ほんじゃぁ、おばあちゃんに「お箸を置く!」って怒られた。

何かそんな礼儀も知らんのかって自分のおばあちゃんに怒られてるような気がした。

食後は宝覚寺内を案内してくれた。

境内には日本人の共同墓地や日本から贈って貰ったという仏像があった。

おばあちゃんはこの宝覚寺をもっとたくさんの日本人に紹介して欲しい、訪れてほしいと言ってた。

俺が日本人の位牌とかあるところを見に行くっていうと「おばあちゃん暑いからね。ちょっと涼しいとこで涼んでるわね。」と言ったので一人で見に行った。

ほんでそこから出てきてそろそろ宝覚寺を出ようと思い、おばあちゃんを探したんやけどどこにも見当たらへんかった。

最後にありがとうってめっちゃ言いたかったんやけど言えずに宝覚寺を出てしまった。

ごめんなさい。でもこの宝覚寺でおばあちゃんに出会えたことは最高の思い出や。

日本にかつて統治されていた台湾では、確かに街の中でほんの少しだけ日本語を話す台湾人に出会ってはいたんやけど、こんなに流暢な日本語を話す人には出会わなかった。

そして、台湾人は日本人に好意的やっていうのが言われてるけど、俺はリアルにそれに触れることが出来た。こんな経験はなかなか出来たもんじゃないと思う。

それから台中一の繁華街のカフェでミルクティーとおばあちゃんに貰ったお土産の薩摩芋の天ぷらとグレープフルーツをすぐにそこで食べた。

ほんで、台北に戻り観光をするとあっという間に台湾旅行は終わり日本へ帰国した。

すると関空に着くや否や、会社の上司から携帯に電話が入った。

えらい無事帰ってきたとか心配してくれるねんなって思いながら電話に出た。

「お前明日いけるんか?大丈夫か?」

何のことや?

「知らんのか?祖母が亡くなったことを。」

すぐに父に電話した。

俺のおばあちゃんが3日前に死んだ。

お通夜も葬式も終わってしまっていた。

当時は海外で通じる携帯電話を持ってへんかったから俺は知る由もなかったし、両親も俺が宿も決めずに旅に出てるから連絡のしようもなかった。

あの時、俺はホンマに自分のおばあちゃんに怒られたような感覚がしたんや。

偶然なんか奇跡なんか分からんけど変わりに伝えに来てくれたんやね。

最後に送ってやれなかったアホな孫でごめんな。

台中のおばあちゃんは今も元気で過ごしていますか?

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